対馬のたび(二日目)

一日目の続きです。
対馬のたび二日目は、厳原から、島北部の上対馬に向かいました。

■万関(旧美津島町
対馬は地理上は一つの島ですが、江戸時代に大船越瀬戸、明治時代に万関瀬戸が開削されて、実際には三つの島に分かれています。万関瀬戸から北は上島、南は下島です。

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万関瀬戸は、旧日本海軍によって開削された運河で、日露戦争日本海海戦では水雷艇隊がここを通って出撃したそうです。

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万関瀬戸に掛かる、国道382号の万関橋。

■比田勝(旧上対馬町
比田勝は、フェリーターミナルがある対馬の北の玄関口で、国道382号の終点です。あっさり着いていますが、厳原からは90km弱、2時間弱掛かります。

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この建物は旧国内フェリーターミナルで、今は国際フェリーターミナルの待合所となっています。外観はくたびれていますが、中に入ると、平日にもかかわらず韓国からの観光客でごった返していました。
比田勝から釜山までは、JR九州高速船のビートルと、未来高速のコビーが共同運航していて、所要時間1時間10分。日帰り客も多いようですが、1時間10分なら納得で、韓国出発前の、免税店での買い物が目的ということもあるようです。
比田勝市街も、あちこちで観光客が歩いていたりレンタサイクルに乗っていたりで、想像していたよりも活気がありました。

■韓国展望所(旧上対馬町
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対馬最北端の、鰐浦地区にある韓国展望所です。ちょっとコテコテ感が。

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ここから韓国までは49.5kmしかなく、距離的には、厳原より釜山のほうが近いことになります。気象条件がよければ韓国が見えるということですが、この日は晴れていても見えなかったので、空気が澄んでいる季節でないと難しいのかもしれません。
近くに見えるのは海栗島で、国境らしく、航空自衛隊分屯基地が置かれています。

■佐須奈(旧上県町)
旧町役場近くの、そば道場あがたの里で昼食。


いりやきそばは、こしがなくやわらかいそばで、鶏肉、しいたけ、キャベツ、こんにゃくなどが入っていて、おいしかったです。600円で、プラス300円でとんちゃん丼が付きます。

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旧町役場前には、ツシマヤマネコが鎮座していました。実物は島民でも見たことがない人も多いらしいのでこれで満足することに。

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佐須奈の町並み。

佐須奈から佐護には、国道382号大地バイパスが事業中でした。

■佐護(旧上県町)
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佐護は対馬の米処で、佐護米は島内ではブランドになっています。下の棹崎に向かう途中にこの道を通ったのですが、山がちな対馬では珍しい風景。

■棹崎(旧上県町)
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棹崎公園。灯台と日本最北西端の碑があります。東西南北はともかく、北西とか言い出すときりがないなとも思いましたが、こういうのには目がなく。今は公園ですが、元々は要塞化された棹崎砲台でした。

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公園に隣接しているツシマヤマネコに会える(かもしれない)対馬野生生物保護センターは、この日は月曜日で休館。

暑い日だったので、これで引き上げることにしました。

美津島のサイキバリューには、道の駅にあるような直売所のコーナーがあったので、そこで夕食の弁当を仕入れ、厳原に戻りました。
あまり深く考えず、厳原連泊にしたのですが、書いたように厳原から比田勝までは90km弱、2時間弱掛かるので、島を回るには厳原と比田勝に一泊ずつでも良かったかなと思いました。

三日目に続きます。